膝関節の痛みと鍼灸治療
膝の痛みは、歩行や階段の昇降など日常生活に大きな影響を与えます。
鍼灸は、痛みの緩和や炎症抑制、関節機能の改善に効果的な治療法です。
膝関節痛の主な原因
- 変形性膝関節症(加齢・肥満・過去の怪我による軟骨の摩耗)
- 半月板損傷(スポーツ外傷や加齢による断裂)
- 靭帯損傷(ACL・MCLなどの損傷)
- 関節リウマチ(自己免疫疾患による炎症)
- 鵞足炎(がそくえん)(ランナーに多い膝内側の腱炎)
- オスグッド・シュラッター病(成長期のスポーツ障害)
鍼灸が膝の痛みに効果的な理由
1. 鎮痛・消炎作用
- 鍼刺激により、エンドルフィン(自然鎮痛物質)やコルチゾール(抗炎症ホルモン)の分泌を促進。
- 腫れや熱感を伴う急性期の痛みにも有効です。
2. 血流改善と筋肉の緊張緩和
- 膝周辺の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋など)の硬結をほぐし、関節への負担を軽減。
- 冷えやむくみがある場合にも効果的。
3. 関節可動域の改善
- 痛みで固まった膝の動きをスムーズにし、歩行や正座のしやすさをサポート。
4. 手術後のリハビリ補助
- 術後の癒着予防や筋力低下の改善に役立ちます。
膝の痛みに使われる主なツボ
【膝周辺のツボ】
- 膝眼(しつがん):膝蓋骨のすぐ下のくぼみ(内側・外側)。変形性膝関節症に効果的。
- 梁丘(りょうきゅう):大腿部の外側、膝の少し上。膝の腫れや痛みに。
- 陽陵泉(ようりょうせん):腓骨頭の前下方。脚全体の緊張緩和。
- 委中(いちゅう):膝窩(ひかがみ)の中央。坐骨神経痛にも有効。
【関連ツボ(全身調整)】
- 足三里(あしさんり):膝の下、外側。胃腸機能や免疫力向上にも。
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの上。冷えやむくみからくる膝痛に。
- 腎兪(じんゆ):腰のツボ。慢性の膝痛や老化による痛みに。
鍼灸治療の流れ(目安)
- 問診・動作検査:痛みの原因(筋肉・靭帯・関節内など)を特定。
- ツボ選定:膝周辺+全身のバランスを考慮して施術。
- 鍼刺激:痛みの程度に合わせて、深さや刺激量を調整(場合によりお灸や低周波併用)。
- 生活指導:ストレッチ法や体重管理のアドバイスを行うことも。
治療頻度の目安
- 急性痛(捻挫・炎症) → 週2~3回
- 慢性痛(変形性関節症など) → 週1回~月2回(症状に応じて調整)
セルフケアのアドバイス
✅ 温熱療法(慢性痛には湯船やカイロで温める)
✅ ストレッチ(大腿四頭筋・ハムストリングスの柔軟性向上)
✅ 筋力トレーニング(スクワットやレッグレイズで膝を支える筋肉を強化)
✅ 体重管理(肥満は膝への負担を増大させます)
⚠ 注意点
- 激しい痛みや腫れ・熱感がある場合は、骨折や感染症の可能性もあるため、整形外科を受診してください。
- リウマチや重度の変形性関節症では、鍼灸だけでなく手術や薬物療法が必要なケースもあります。
まとめ
✔ 鍼灸は、変形性膝関節症・半月板損傷・鵞足炎など幅広い膝痛に有効。
✔ ツボは「膝眼(しつがん)」「陽陵泉(ようりょうせん)」などが特に効果的。
✔ 治療と併せてストレッチ・筋トレ・体重管理を行うと改善が早まります。
膝の痛みでお悩みの方は、一度鍼灸院で相談してみてください! 🧑⚕️💉