春なのに、眠れない? ― 五月病と「睡眠の質」に鍼灸ができること
「春眠暁を覚えず」とは裏腹に…
こんにちは。人形町いとう治療院の伊藤です。
ゴールデンウィークはゆっくり休むことができましたか?
私も二連休+三連休を取らせていただき、遠出はしませんでしたが、高校時代の陸上仲間と会ったり、両親と会ったりして懐かしい記憶を噛み締める休暇を過ごしました。
今年は想像していたよりは急な暑さに見舞われることもなかった反面、意外な寒さに驚いてしまうような日もあり、体調管理の難しさは実感しています。
「春眠暁を覚えず」という言葉があるように、春は心地よく、つい朝寝坊してしまう季節ですね。
ところが実際には、「寝ても疲れが取れない」「夜に目が冴えて眠れない」「朝起きるのがつらい」…そんな声を多く聞く時期でもあります。
特に4月から新しい生活を始めた方や、日々忙しく過ごしている方にとって、春は知らず知らずのうちに心と体に負荷がかかっている季節です。
もしかしたらそれは、「五月病」のサインかもしれません。
「五月病」とは?
五月病とは正式な病名ではありませんが、新生活の緊張やストレスが少し落ち着いた5月頃に現れる、心と体の不調の総称です。
主な症状には以下のようなものがあります:
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気分が落ち込む、やる気が出ない
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不安感やイライラ
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食欲の変化
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胃腸の不調、肩こり、頭痛
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寝つけない、眠りが浅い、朝起きられない
その中でも当院でも訴えを多く聞くのが、「睡眠の乱れ」です。
なぜ春に「眠りの質」が崩れるのか?
春先は寒暖差が大きく、生活のリズムが乱れやすい季節です。
新しい職場や人間関係への気疲れ、デスクワークの増加、情報の過多――
こうした要因が少しずつ自律神経に影響を与え、交感神経(緊張モード)優位の状態が続きやすくなります。
本来、夜は副交感神経が優位になり、リラックスして眠りにつく時間。
しかし、頭がずっと冴えたままだと、眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めたりしてしまいます。
さらに「朝がつらいから」と寝坊を繰り返すと、昼夜のリズムが崩れてしまい、慢性的なだるさや集中力の低下につながることもあります。
鍼灸ができる「春の睡眠ケア」
このような自律神経の乱れによる不調に対して、鍼灸は自然なかたちで体を整える手段として効果期待できる療法です。
鍼灸で期待できる作用
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交感神経優位から副交感神経優位に誘導する作用
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背中や首の緊張を低下させて、深い呼吸が可能となる作用
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内臓の活動を整え、胃腸の働き・消化をスムーズにさせる作用
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ホルモン分泌の正常化を誘導し、生活リズムや身体の回復力を整える作用
鍼灸治療を受けた後は「眠れるようになった」「夜中に目が覚めなくなった」というご感想をいただくことも多く、薬に頼りたくない方や、原因がはっきりしない不調に悩む方にとって、安心感のある選択肢になっています。
眠りから整える、春のセルフケア
春の睡眠の乱れを感じている方には、以下のようなセルフケアもおすすめです
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寝る直前はスマホやタブレットの使用を控えて、目からの刺激を抑える
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湯船にしっかりつかる
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就寝前の軽いストレッチや深呼吸を習慣にする
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就寝・起床時間を一定に保つ
それでも「なんとなく不調が続く」「気持ちが沈みがち」「眠れない日が増えてきた」と感じたら、早めにケアすることが大切です。
鍼灸では、眠りの質を改善するお手伝いとともに、心身のバランスを整える施術を行っています。
春の不調をリセットし、気持ちよく夏を迎えるために――。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
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