男性更年期・うつ・パニックが重なる30〜40代男性へ

― 診断名では説明しきれない不調に悩む方へ ―

新年を迎え、年齢を重ねるにつれて、周囲でも「体調の変化」や「気持ちの揺らぎ」を口にする人が増えてきました。

私自身も同世代として、その変化を実感する場面が少なくありません。

当院にも、

  • 男性更年期と診断された方
  • うつ症状を指摘された方
  • パニック発作を経験された方

さまざまな背景を持つ30〜40代の男性が来院されます。

しかし実際の臨床では、これらを明確に分けることが難しいケースが非常に多いと感じています。

診断名では説明しきれない不調

「男性更年期」「うつ」「パニック障害」

これらは医学的には異なる診断名ですが、実際の苦しさは重なり合っていることが少なくありません。

  • 理由のない不安
  • 動悸や息苦しさ
  • 集中力の低下
  • 自信の喪失
  • 以前の自分に戻れない感覚

どの名前にも完全には当てはまらず、

「結局、自分は何なんだろう」と混乱されている方も多くおられます。

私はこれを、

人生の役割と責任が大きく変化する時期に、心身のバランスが崩れた状態

という大きな枠で捉える方が自然だと感じています。

仕事ができる人ほど、苦しくなる

日本橋という土地柄もあり、当院には、いわゆる「仕事ができる人」と言われる方が多く来院されます。

共通して感じるのは、

  • 責任感が強い
  • 判断が早い
  • 自分に厳しい
  • 弱音を吐かない
  • できるだけ早く元に戻りたい

という特徴です。

だからこそ、体や心が思うように動かなくなった時、

その現実を受け止めることが、誰よりも苦しくなります。

情報を集めるほど、混乱してしまう

多くの方が、ネットや書籍、知人の話など、あらゆる情報を集めます。

それは決して悪いことではありません。

しかし、

「どれも少し違う気がする」

「でも、何かがおかしい」

「結局、自分はどうすればいいのか分からない」

と、かえって混乱が深まってしまう方も少なくありません。

それは、冷静に向き合おうとしている証拠でもあります。

身体はすでにサインを出しています

こうした状態は、決して「気持ちの問題」だけではありません。

  • 自律神経の乱れ
  • ホルモンバランスの変化
  • 呼吸の浅さ
  • 首肩や背中の緊張
  • 内臓疲労

身体は、かなり前からサインを出していることがほとんどです。

頭で考えすぎている時ほど、

身体はすでに限界に近づいています。

早く治したい気持ちと、腰を据える時間

「1日も早く元に戻りたい」

そう思うのは、とても自然なことです。

ただ、その焦りが続くほど、

身体はさらに緊張し、回復しにくくなってしまいます。

私は、

  • できるだけ早く戻ること
  • 腰を据えて体と向き合うこと

この両方が大切だと考えています。

当院を、こう使っていただけたらと思います

当院では、診断名よりも

「今、その方の身体と神経がどう反応しているか」

を大切にしています。

当院を、

“すぐに治してもらう場所”というよりも、

“もう一度、自分の体と対話し直す場所”

として使っていただけたらと思っています。

最後に

もし今、

  • 誰にも分かってもらえない
  • 説明するのが疲れた
  • 自分でもよく分からない

そう感じているなら、それは決して特別なことではありません。

診断名では説明しきれない不調は、

決して珍しいものではなく、

そして、身体は必ず意味を持って反応しています。

必要な時は、身体から整えるという選択肢も、どうか忘れないでください。

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