6月に入り、来週あたりには梅雨入りの予報もされていますね。

院内にも蒸し暑さが出て、内部の温度調節に苦戦しています。

暑さ寒さを感じるのは個人差が大きいので、何かあれば気軽に伝えてください。

 

今回は当院のパンフレットに適応疾患として記載している「不安・いらいら」について、どのように治療を進めていくかをお伝えします。

不安やイライラといった感情を持つことは自然なことで、生きていく上で避けては通れないものです。

しかしそうした感情が一時的に生じるのではなく、四六時中頭から離れないとしたらすごく辛いことだと思います。

 

病院の心療内科などでは「うつ病」「適応障害」など診断名がつけられるものだと思いますが、ここでは敢えてそうした名前は使わず出現する症状に注目していきたいと思います。

 

「心身一如」

心と体は決して切り離すことができない一つのものである、という東洋医学からみた考え方です。

 

例えば大勢の前で行う発表会や大切なプレゼンが終わり、その瞬間に肩の重さが取れて軽くなったという経験は、多くの人がお持ちだと思います。

 

精神的にストレスがかかる状況で人間は筋肉を硬く収縮させる特性があります。

元来それは外敵から身を守るために私たちに備わった本能ですが、極端に分業化が進んだ現代では、継続して過剰なストレスが加わる機会が増えているせいで、筋肉の収縮は慢性的なものとなり「コリ」となって私たちの悩みを増大させます。

 

緊張した筋肉からは、脳に痛みを伝えるための化学物質がたくさん分泌されます。痛みの信号も人間が生きていくうえで必要不可欠なものです。

しかし、その信号も長く続くことで身体にとって大きなストレスとなり、筋肉は収縮を続けコリや緊張はさらに増大します。

 

日常で起こるストレスは多種多様です。

 

職場での人間関係・昇進や異動・リストラ

恋愛・大切な人との別れ・ペットロス

家族との確執・身近な人の介護

自身の健康状態・ケガ・病気

など

 

そしてストレスが引き金となって起こる体の不調も多種多様です。

 

心疾患・高血圧・ぜんそくなどの呼吸・循環不全

胃潰瘍・過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎などの消化器疾患

不眠・疲れが抜けない・めまい・耳鳴り

 

挙げるとキリがありませんが、これらのストレスに共通して言えることは

「ストレス下に置かれた人間の身体は硬く緊張する」

ということです。

 

私がおこなう治療はすごく簡単に言うと「硬くなった筋肉・関節を柔らかくし、正常な動きを取り戻す」ことを目的としています。

それは多くの手技療法と呼ばれるものに共通されていることだと思います。

私のこれまでの経験上「鍼や整体をすることで不安が必ず解消します!」と胸を張って宣伝することは残念ながらできません。

(中にはそうした効果が得られると言っている治療家の方もいらっしゃいます)

 

しかし凝り固まった筋肉が柔らかくなり呼吸が深くなる・リラックスして眠くなる・お腹がグルグルと鳴りだして便意を催すなど、治療により期待できる効果が結果的に精神的な負担を和らげることは可能だと考えています。

 

病院に通われている方ですでにお薬を飲まれている方へ

医師から処方された薬を素人判断で飲む量を変えたり中止したりすることは、場合によって症状をより深刻なものにしてしまう危険性があります。

服用している薬の内容に心配がある方は、必ず担当の医師に相談してください。

医師から指示された薬物治療を続けながら、身体を軽くすることを目的に当院での治療を進めていきましょう。

きっと意味のあるものが得られると考えられます。

 

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